ロザノフ博士のサジェストペディアは、簡単に言うと宗教的
な荘厳な雰囲気を作り、薄暗くして、BGMに1/fゆらぎたっぷ
りのバロック音楽を流すことにより、脳波を集中リラックス
(あるいは覚醒リラックス)のアルファー波に導き、被暗示性
を上げて、BGMのリズムに合わせて記憶する内容を読み上げ
記憶させるという、いわゆる催眠状態にして記憶力を増大さ
せるというものです。
音楽の生理的効果の研究者グループと東工大の共同研究結果
では1/fゆらぎを一番含んでいるのはクラシック音楽でそれも
バロックの名曲と言われるものがMAXで、ポップス、ロック、
ラップなどはほとんど無く、戦後〜昭和45年までの歌謡曲は
その中間程度の値を示すというものでした。
今では、コンピューターを使って1/fゆらぎをもつ音楽を自在
に作れるようになり、環境音楽、癒しの音楽などが数多く出
されています。
サジェストペディアでは、相当数の学生を集中リラックス状
態(催眠状態)に導くことができたようですが、
深い集中リラックス状態(強いアルファー波優生状態)になら
なかったとしても、普段の生活よりはアルファー波が優勢と
なっていますので、学習効果は上がります。
バロック音楽をはじめクラシックが普段の生活に溶け込んで
いるヨーロッパと違い、日本では普段からバロックを聞いて
いる人は多くありません。クラシックとなると敬遠する若者
も多くいます。
日本の受験生などは、BGMに好きなポップスを聴きながら勉強
している人が多いようです。もしかすると脳波的に集中して
いるかもしれませんが、それは音楽や歌詞に集中していると
思われます。
記憶や学習に音楽を活用する場合は1/fゆらぎをもつ音楽、
バロック、あるいは環境音楽をBGMに流してみましょう。