インドで象を調教する時に最初に大きな竹につないで置く
そうです。
象が逃げようと暴れても、その大きな竹はしなるだけで絶
対抜けたり折れたりしない。
やがて、象は諦め、大人しくなり、従順になるそうです。
それから、象は移動しやすい小さな杭につながれますが、
象は逃げようとしないのです。
この現象は「エレファント・シンドローム」と呼ばれて
います。
人間であれば、物理的に逃げることができるとわかれば
その杭を引き抜き逃亡するでしょう。
ですが、私たち人間には目に見えない心理的「エレファント
・シンドローム」がメンタルブロック(無力感)となって
個人の自由な能力の発揮を押さえつけているのです。
それは、小さいころからの環境の中で周囲から繰り返し浴
びせられる言葉や体験の蓄積によって形成されたものです。
人は言葉を覚えて、言葉で考えるようになり、世界を広げ
ていきますが、ほとんどの人は逆に言葉に支配され、自由
も奪われているのです。
目標を掲げ、様々な効果的・効率的なやり方を知ったとし
ても、このメンタル・ブロックが邪魔をして、ほとんど
中途半端に終わってしまうのです。
目標達成にはやる気の醸成、維持が必要・絶対条件ですが、
そのためにはメンタル・ブロックを解除しなければなりま
せん。
何をやっても中途半端で、三日坊主でやる気が長続きがし
ない人は一度、このメンタル・ブロックを疑ったほうが
いいかもしれません。