一般的に物ごと(スポーツや学習、料理など)は基本が大事であ
ると言われます。
これはどういうことかといいますと、脳内に新たな神経回路
と、骨格筋の働きを必要とする場合はその筋力とそれに付随す
る神経回路を作るということです。
そのためには、まず、基本の型を繰り返して覚える必要があり
ます。
この段階では神経回路はまだまだ弱いものです。これを強固な
ものにする為には、基本の型を何度かやった後に、できるだけ
高速で繰り返すことです。
考えながらやっている内はマスターしたことになりません。
いわゆる「体が勝手に反応する」状態になって初めてマスター
したことになります。
例えば、柔道の「背負い投げ」を習得する場合、最初スローで
「背負い投げ」の型を繰り返して覚え、いちいち考えなくても
できるようになれば高速練習に移り、さらに実践的な一人に対
して複数の相手が次々にかかっていくという高速練習をして
いきます。
最後の段階で、柔道着のどこをつかむかどうかなどといった
ことを考えている暇はありません。
全てが脳と運動神経の連携で自動的に行われるのです。
この状態になると、どこからでも「背負い投げ」が出せるよう
になるのです。
スローの基本動作を永遠に繰り返させる練習方法は脳に取って
は退屈以外のなにものでもないのです。忍耐力を鍛えるには
いいかもしれませんがネ(*^_^*)さらに、神経回路も強化され
ません。
スローである程度できたら、どんどん速くしていく。
これで、時間当たりの反復の回数も増えますし、脳を飽きさせ
ないで新たな神経回路を作り、強化することができます。